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サイコパスは人をモノとして考える
サイコパスの中に「他人」はいない
サイコパスは独特な判断基準や思考回路があり、それは時として犯罪という形で社会に害をなすものとなります。
そうしたことの原因の根本的な部分にあるのはサイコパスにとって「他人」というものが存在していないことです。
これはすべての相手に友情や愛情を感じられるということではなく、すべての相手に対して友情や愛情を感じられないからです。
そもそも現代における私的な関係というのは少なからず、愛情や友情というものが根底にあって成立しています。
社会的な関係となるとビジネス上の付き合いなど経済的、数学的な思考によってのみ構築されることがありますが、私的な関係ではそうした利害のみの判断はありません。
しかしサイコパスはそうした利害のみの判断ですべてを決めるため、本来であれば行わないような判断を兵器で行ってしまうわけです。
普通とは違う世界
ではサイコパスは他人をどうみているのかというと、これはわかりやすく言ってしまうと「モノ」として見ています。
例えば自分が持っている車が壊れてしまって走らなくなった場合、多くの人はその車を処分して別の車を買おうとするでしょう。
サイコパスはこれが人に対しても適用されてしまうのであり、自分にとっての価値があるなら関係を構築し維持する、価値がないのならば捨てるといった形になります。
世界には自分しか存在しておらず、社会や経済はロボットによって作られていると考えるのです。
もちろんこうした思考をすべての患者が持つものとは限らず、中にはそう考えないこともあるでしょう。
しかしながら命あるものをモノとして捉えることが傾向として強いのは事実であり、極めて独特な、そして危険な世界で生きていると言えます。
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