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口達者で表面的に魅力的なサイコパス
サイコパスとは何か
サイコパスとは日本語では精神病質と訳されます。心理学や精神医学の用語です。反社会的な人格、つまり社会のルールを破ったり他人を搾取しがちな人格のことです。そのような特質をもつ人物をサイコパシーと呼びます。
人間ならば誰でも、最低限の他人に対する配慮や罪悪感を持つものです。これによって人間は、仮に法律違反にならなくても、悪いことをしないように行動を抑制しています。しかし反社会性を強く持つものは、最低限の良心が欠如しています。
他人に対する思いやり、罪悪感、後悔といった感覚が全く欠けており、自分の利益のために他人を騙したり利用したりすることを躊躇なく行います。他にも病的なまでに自分を特権的な存在と考え、責任を取る気がなく、他人の立場や感情への共感性を持たない傾向があります。サイコパスは男性に多いです。
必ずしも犯罪を犯すわけではない
一般的にサイコパスというと冷酷な殺人犯という印象ですが、実際には全員が犯罪を犯すわけではありません。ごく普通に生活して特に殺人などを行わない者も多く、また社会の中で高い地位についている者も見られます。
この人格の特徴としては、良心や共感性の欠如だけでなく、非常に口達者で表面的には魅力的であるという傾向があります。サイコパスはしばしば頭が切れ、他人の感情を巧みにコントロールし、少なくとも短期間は人に良い印象を与えることができます。外見も魅力的であることが多いです。
口達者でかつ自分の利益のためなら他人を利用することをためらわない性格から、企業経営者、金融業、弁護士、政治家などで成功し活躍する者もいます。調査によると欧米に比べると東アジアではサイコパスの割合は少なくなっています。
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