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サイコパスは愛着ではなく利用価値で判断をする
サイコパス的な判断基準
サイコパスの特徴にはさまざまなものがありますが、その一つとなるのが独特な判断基準です。
最も一般的な人間はその人を取り巻く関係において少なからずの愛情を判断基準に加えます。
例えば欠点が多く自分を困らせてばかりいる人がいる、しかし長く付き合う中でその欠点を認めた上で友人になることができるというケースは少なからずあります。
時にはそうした相手であっても愛情を抱き恋人となり、人生の伴侶となることもあるでしょう。
しかしサイコパスの場合はそうしたことがありません。
この特性を持つ人は愛情による価値判断が存在しておらず、あくまでも「利用価値があるかどうか」だけが判断基準になるからです。
これは人間だけではなく動物、無機物などが相手でもそうなりますから、サイコパス的な判断基準は愛情ではなく利用価値の有無によってのみ決定されると考えることができます。
愛着を持たないことの厄介さとは
しかしながらこの愛情によらない判断基準というのは一般的な人間でも時として行うことがあります。
例えばビジネスの関係などは愛情によらない判断が重要で、その判断は数学的・経済的な差し引きによって算出される利得によってのみ決定されることになるでしょう。
このことを踏まえるとサイコパス的な判断基準というのはそこまで問題にならないようにも見えるのですが、厄介なのは利用価値による判断が私生活のすべてを占めていることです。
自分にとっての利用価値がない相手とはそもそもの人間関係を構築せず、また価値が失われた場合にはその場で捨ててしまいます。
加えてサイコパスにとっての利用価値には「壊すことで楽しめる」というものもあるのです。
そのためターゲットと決めた人間がいた場合、まるで積み木を崩して楽しむ子どものように相手を害し、追い詰め、そして完全に壊れた時には満足してその場を去るわけです。
こうしたことは一般的な人間では出来ず、してはならないと理解しているだけに愛着などの要素がない判断基準は極めて危険であると言わざるを得ないでしょう。
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