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サイコパスと厨二病の違いはどこにある?
厨二病とは一体何なのか
厨二病はもともとネット上で使われていた俗語であるネットスラングから生まれた概念です。
元がネットスラングであるために定義はあやふやなものがありますが、おおよそ「中学二年生ごろに見られる背伸びがちな言動や行動」とされています。
例えば明確な根拠が無いのに自分は他の人間よりも優れていると思い込んだり、自分は特別な運命を持って生まれたといったような、言ってしまえば妄想がまさにこれだと言えるでしょう。
名前に「病」の字が当てられているために精神病の一種であると誤解をされることがあるのですが、実際には思春期を迎えたことで自然に発生するものであり、ほとんどの人にある程度見られるものです。
もちろん社会に出てからも同じような考えを持ち続けるのは本人のためではないでしょうが、精神病とは全く違うものであり、またサイコパスとも明確に違いがありますから混同しないようにしましょう。
サイコパスとの違いとは
ではサイコパスと厨二病の違いがどこにあるのかということについてですが、最も大きいのは病気かどうかです。
厨二病というのはここまでで説明したとおり、思春期を迎えたことによって生じる考え方の変化や、アイデンティティの確立におけるプロセスの一種だと考えられます。
しかしサイコパスの場合は脳機能の異常によって他者への愛情を感じられず、また罪を犯す際にも心が痛まない良心の欠落といった明確な精神的異常が見受けられます。
またサイコパスの場合は思春期などの肉体的・精神的成長に関係なく症状が見られることが多く、例えば1968年、11歳の頃に二人の男児を殺害してイギリス全土を震撼させたメアリー・ベル事件などは正に、肉体的・精神的成長が関係なく起きた惨事として例示できます。
このように一見して共通点がある両者ではありますが、実際には全く別のものとなっていますので混同はできないのです。
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