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罪悪感や良心の欠落があるサイコパス
反社会的なサイコパスの特徴
普通の人間にはある程度の良心があります。例えば相手に対する共感性があるので、他人の苦しみがわかり、極端な行動をとらないようにする歯止めになります。また、自らの行動を振り返って公開したり罪悪感を感じたりすることもあります。
しかしこのような良心は人によって程度が違い、強く感じる人もいればあまり感じない人もいます。その中でも特に罪悪感や良心が欠如していると言える性格を、異常人格としてサイコパスと呼びます。具体的には、他人を傷つけるような行動をしても罪悪感を感じず、自己中心的で、周囲の人間を自分のために利用し操ろうとします。
もちろん普通の人間もある程度は嘘をついたり人を利用したりすることもあります。しかし反社会的な精神病質の持ち主は、まったく罪悪感を感じることなく病的に嘘をつきます。また計画性や自制心が無く、行動は衝動的で、様々な犯罪を犯すこともあります。
魅力的で社会で成功することもあります
一方でサイコパスは見た目が整っていて頭の回転も速いことが多く、対人関係を巧みにこなし、非常に魅力があります。その反面、責任感は乏しく、複数の異性と節操なく関係を持ちますが、悪いとは思っていません。十分な訓練を受けた専門家であっても、このような相手に対応するときは注意が必要で、時に翻弄されることがあります。
サイコパスは必ずしも犯罪を犯すとは限りません。本人としては悪事を行っているという感覚は乏しく、置かれた状況で自分の利益を最大化するために行動しているだけだと考えられています。政治家や実業家など、社会の中で成功している人物の中でこの傾向を持つ人もいると言われます。
サイコパスは男性に多く、恐らくある程度までは遺伝であり、ある程度は環境によって変化します。周囲の社会の影響を受けることもあり、地域や所属する文化によっても反社会傾向の現れ方が違うという研究もあります。
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