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サイコパスにはＩＱが高い傾向がある
知能的な精神病変
現代においては「脳に障害を持っている人は知能が低い」という認識が蔓延しています。
極めて差別的であり倫理的には問題のある認識であるでしょうが、多くの人は意識しているかどうかは別として脳機能に障害を持つ人に対してこうした認識を持っていることでしょう。
しかしながら心理学、脳科学的に異常であり障害が生じている状態だと判断されるサイコパスにはそうした先入観を持って当たってはいけません。
サイコパスはＩＱが健常者よりも高い傾向にあり、一般的なイメージからすれば常人よりもよほど賢いのです。
実際のところＩＱという尺度自体が脳機能の一部の測定に過ぎずそれだけで人の知能レベルを測ることは出来ないといった批判もあるために賢いと表現するのは語弊がありますが、少なくともそうした傾向は存在しています。
なぜサイコパスほど賢いのか
ではどうしてサイコパスほど一般的に賢いと評されるようなＩＱを有するようになるのかと言うと、これは理由がまだはっきりとしていません。
そもそも現在ではまだこの精神病変の原因すら明らかになっていないわけですから、因果関係も立証されていないのです。
ただテストの結果としてはＩＱが高い傾向にあり、事実として過去のサイコパスとされる犯罪者は常人には実現が困難な高度な犯罪を実現してきた事例があります。
例えば「羊たちの沈黙」に登場するハンニバル・レクター博士のモデルとして有名なジェフリー・ダーマーは世界で最も有名なサイコパスの一人でしょう。
彼はその人生の中で17人の青少年を絞殺しましたが、高校生時代に受けたテストの結果ではＩＱ145という極めて優れた結果を残しています。
尤も、集中力の欠如などから学校での成績は振るわなかったとも記録されているのですが、少なくとも常人よりも知能に優れていたことは間違いのない事実なのです。
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