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サイコパスは心理学用語では反社会的人格
サイコパスは精神病の一種なのか
サイコパスという言葉が独り歩きしているところがあって、一種の精神的な病気か何かかと考えている人も多いでしょう。しかし、実際には、サイコパスは精神医学用語でも、心理学用語でもありません。反社会的人格のことを英語で表現していますが、専門用語ではないのです。
この用語を使い始めたのは、実はアメリカのFBIなのです。ドラマや映画で有名なFBIの行動分析課ですが、実際に犯罪者の中でも凶悪事件を起こす連続殺人犯を調査して研究しているユニットであります。
その行動分析課で、連続殺人を犯すたくさんの犯人の特徴や共通性を調査研究した結果、犯人の多くが反社会的人格を持つ人間であることを突き止めたのです。そのような犯人をサイコパスと呼び始めたのがFBIですが、日本の心理学用語ではこの言葉は使われていないのです。
心理学用語の反社会的人格とサイコパスは同じなのか
先にも述べましが、サイコパスはいわばFBI用語であって、精神医学や心理学の専門用語ではありません。ですから、必ずしもサイコパスだから連続殺人を犯すということではありません。
反社会性パーソナリティ障害の者は、社会生活に適応できなかったり、社会に馴染めなかったり、社会のルールを守らない、他人に対する共感性がない、同情心を持たないといった部分を持ち合わせています。
同じようにパーソナリティ障害があるにしろ、犯罪を犯すという一線をおける理性があるかどうか、判断力や知性を持ち合わせているかどうかという点に、その境界線があると言えるでしょう。
サイコパスは、知能が高くて能力が高い人間が多いため、反社会的なパーソナリティを持っていたとしても、自己の利益のためにはうまく立ち回る術も持ち合わせているわけです。
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