脳のMRI・CT画像に見るサイコパスの特徴

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脳のMRI・CT画像に見るサイコパスの特徴

サイコパスの脳の中

サイコパスと自己愛性人格障害は他者への共感欠落や自分のことしか考えないなど非常に似た症状を持っていますが、実は明らかな違いがあります。

 

前者は脳内に特徴が見られるため生まれつきその傾向を持っているということ、後者は生まれてから環境や境遇によって心理的な作用によりその特徴を備えるようになるということです。

 

そのためサイコパスは他者に対して冷酷であるばかりでなく、法や罰に対しても興味を抱かないし、罰せられても覚えていられない傾向があります。他者に関しては愛を求めているのではなくの全無関心です。

 

サイコパスは反社会性人格障害とも言われ、繰り返し法を犯すことが特徴的ですが、心理的というよりもむしろ脳の欠陥による障害だということが脳のMRIやCT画像をとることで分かるようになってきました。

 

脳の中を見てわかること

英キングス・カレッジ・ロンドンのナイジェル・ブラックウッド博士の率いるチームはサイコパスの犯罪者が他の犯罪者には見られない特徴を持っていることに注目し、サイコパスの脳のMRI画像をとることで、その脳の特徴を明らかにしようとしました。サイコパスの犯罪者、それ以外の犯罪者、犯罪歴のない健常者を被験者として同じ実験をすることで、サイコパスは他の被験者に比べ、罰を思わせる手がかりに対して行動を変更することがありませんでした。

 

また脳内をみると、罪悪感や羞恥心、道徳さらに共感に関わる部位の体積が小さく、報酬や罰の学習に関係する前頭葉につながる繊維質にも異常が見つかりました。

 

謙譲な人に比べ、眼窩皮質と扁桃体周囲の活動が低下しているため、衝動的になったり共感能力に支障をきたしたりする可能性が高いことも分かりました。

 

今後ともMRIやCT画像を使っての治療に向かっての研究が望まれています。

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