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サイコパスと呼ばれる人の性質:その脳の特徴とは
サイコパスとは
サイコパスは、反社会性人格障害、あるいは反社会性パーソナリティ障害とも言われる、人格障害(パーソナリティ障害)の1種です。
サイコパスと言われる人の大きな特徴は、決まりを守ることができず、良心の呵責を感じることなしに、自分のためなら人をだましたり、利用したり、ときとして傷つけたりもすることです。それにもかかわらず、表の顔は良い人であることも少なくありません。
専門家によっては、この人たちの人生の主題は復讐であると表現します。つまり人への情愛を自ら捨ててしまうのです。そして人から情のこもった扱いを受ける代わりででもあるかのように、他者から貪欲にむさぼることによって生きていくことを選んだ、という意味です。そのことによって、心の痛みを感じることなく、人を裏切ることや搾取することを行うことができます。これこそが復讐を遂げるということでしょう。
サイコパスと呼ばれる人のこんな性質が生まれたのにも理由があります。その生い立ちにも原因は求められますが、脳の働きにも理由があると言われています。
サイコパスの行動原理
サイコパスと言っても、この人たちの障害を、完璧に説明して決定することはまだできません。
ただ、サイコパスと呼ばれる人の脳の構造には、特質があることがわかっています。脳の前頭葉の1部である前頭前皮質の機能の役割が弱いため、衝動を認知する働きが鈍く、理性を認知する働きは素早いことが判明しました。この事実が意味するのは、自分中心的な性質と、衝動的な行動を冷静に行うことができるということです。
もちろん先に挙げたように、サイコパスと言われる人の性質は、育った環境によっても作り出されていると思われます。この人格障害を持った人たちを、生まれついての大悪人だと決めつけることは早計です。
そしてこの反社会性人格障害を持つ人たちの使用する言葉は、しばしば否定形と肯定形が逆さまになって表現されます。例えば自分を心配する人に対し、冷たい言葉と態度で返す場合があります。その言葉や態度を真に受け過ぎるのは考えものです。そんな単純な判断の連続が、この障害をさらに複雑にしてしまったとも言えるからです。
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