サイコパスについての論文と更生方法

欲望が制御できないと評されるサイコパスについて世界中で様々な論文と更生方法が議論されてきました。有名なものは「サイコパスの脳を除く」です。これには脳の働きそのものが独特であるため、遺伝的要因が原因であるという主張のもと、考えが展開されています。

日本でも論文は発表されており、それは子供のサイコパスについて言及したものが広く知られています。

子供の成長段階でこの病理の特徴が見受けられるという考えは、子供のうちに改善しておけば大きな事件に発展することを予防できるという結論に達しています。

確かにこの病理を抱えた大人は更生方法を用いても改善する可能性は低いと言われているのが現状です。まして犯罪者であれば尚更です。なので子供のうちに改善を試みるのは子供の教育も含めて考慮すると、正しいことだと言えます。

サイコパスの更生には論文が鍵と言えますが、世界中で発表されている論文であっても有効な更生方法が生み出されていないのが現実です。

そのため現在のところ、基本的な更生プログラムは再犯の防止と人格障害の治療が試されています。

この方法ではまずは衝動あるいは再犯の防止を前提にした安定した環境作りが求められます。その後、薬物を用いた薬物治療や認知および行動療法が行なわれますが、この治療期間が要注意です。

サイコパスの特徴は欲望を制御できないことに尽きますが、具体的な点を挙げるとそれは一般人と変わりません。それどころか社交性が高く、口が達者な患者は治療を止めさせるために言いくるめしてくるほど行動的です。これは自身が病理を抱えている自覚がほとんどないためです。

つまり簡単ではないということです。容易な治療などないのは当たり前ですが、サイコパスの治療ほど困難なものはありません。