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サイコパスは自分より強い者が弱点になり得るか:反抗挑戦性障害とは
サイコパスと反抗挑戦性障害
サイコパスも反抗挑戦性障害も人格障害に分類されます。前者は成人期以降の人格障害であり、後者はそれ以前の人格障害という違いがあります。共通点として、両者とも、自分より強い者に対してすら、彼らへの尊敬や感謝の念を抱くことがないということです。
サイコパスは自分より強い者に対して、意味なく反抗することはありません。サイコパスは人を自身の目標達成の手段としてしか考えていません。よって、それが社会的なり、組織的なり、自身より強いかは関係なく、利用します。そのようなことにおいて、尊敬や感謝の念を抱くという発想がないのです。
対して、反抗挑戦性障害は意味なく、自身より立場の強い人に反抗的、挑戦的な態度をとる人格障害です。多かれ少なかれ、青年期以前にはそのような傾向は多くの人にありますが、反抗挑戦性障害は、触法しない範囲ではありますが、単なる反抗期とは表現できないほど、反抗的、挑戦的な態度を示します。
よって、両者とも強い者が弱点とはなりにくいのです。
反抗挑戦性障害からサイコパスへ
自分より強い者に対する不遜な態度という、サイコパスと反抗挑戦性障害との共通点は上記の通りです。後者は精神発達の過程で、十分に改善が可能です。対して、後者には、根本的な改善が不可能だとの専門家の見解が大半です。
自分より強い者に対する反抗的、挑戦的態度が、今後の自身に不利益になると判断し、自身の弱点として自覚しつつ、適切な社会行動を実践できるようになれば、反抗挑戦性障害は一過性のものだといえます。しかし、自身の目標達成の為なら、立場が上の者にも反抗、挑戦し続ける場合、且つ、それに対して、一切の良心の呵責を抱かない場合、サイコパスという人格障害に繋がってしまいます。
両者と因果関係や相関関係は、専門家でも統一的な見解が存在しないことが現状です。よって、安易に、反抗挑戦性障害とサイコパスとを結びつけることは避けるべきです。
今後、両者の因果関係なり、相関関係なりが明らかなった暁には、それらが差別でなく、適切な療育なり治療なりに活かされることが望まれています。
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